錆びた鉄から始まる、形の発想

先日、ふと通りかかった道で、一本の鉄柱が目に留まりました。それ自体はよくある風景なのに、不思議と足が止まりました。白く塗られた表面は剥がれ、広がった赤茶の錆が、まるで時間が描いた絵のように見えたのです。

中央の錆のかたまりは、文字「V、L?」にも見える。偶然の形なのに、どこかで「語っている」ような存在感がありました。私は以前から、「意図されていない形」や「デザインされていないグラフィック」に惹かれることがあります。例えば、街のひび割れや、水の染み、剥がれかけたポスターの跡、こうしたものに自然と目が向くのは、そこに設計では作れないリズムや偶発性があるからかもしれません。

この鉄柱の錆もそうでした。それは誰かが作ったものではなく、自然要素と人為要素によって生まれた「生きているかたち」。よく見ると、濃淡のグラデーション、剥がれの流れ、錆の重なりに、一種の構成感や方向性すら感じられました。そんな風に思ったとき、ふと頭に浮かんだのが「この形を取り出して、なにかのビジュアル要素として使えないか?」ということでした。

POLO's Ownd

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